読書術が学べる本

【書評】『読書の腕前』は読書家の領域 ピース又吉推薦!

2020-10-12

読書の腕前 書評

今回ご紹介するのは芸人としても作家としても有名なピースの又吉さんも推薦する『読書の腕前』という本です。

この本は読書家という肩書きや名声や富やそんなことはどうでもいい。

ただ今日も明日も本が読めればそれでいいと、一種、本によって悟りを開いた岡崎武志さんが書かれた本です。

  • 読書で何かを得なければ
  • 読書しなければいけない

と人生に前のめりになってしまった際にはぜひ、この本を手にとってみてください。

出世せんでもええ、毎日読みたい本を読んで楽しく暮らせたらええなあ…

『読書の腕前』より

岡崎武志さんにとって読書とは?

読書とは歩くことに似ている

歩くということは、じぶんがじぶんから抜け出してきた感じをもって、いろいろなキズナからときはなたれた感じをもって、一人の自由な孤独な人間となって歩くということだ。

(中略)

しかし、物語の時間に慣れて、あるいは著者の思想の渦に呑まれて、本に流れる血液が手を通して自分の体内を流れ始める頃、まさに「じぶんはじぶんからぬけだして」ゆくのだ。

『読書の腕前』より

かなり文学的な表現でわかりくいかもしれません。

つまりはこういうことです。

読書というのは、普段は確かに存在している自分を別の世界へ連れていく力がある。

たとえば、あなたが小説を読んでいる時を思い出してください。

あなたは作品の中の登場人物に感情移入して、現実世界の「自分」を忘れ、まるで作品の中で生きているようになった感覚になったことはありませんか?

このように読書は現実世界とは違った自分、でもたしかにそこに存在している自分を見つけてくれます。

それが歩くことと似ているというのは、歩いていると周りの風景や人に心を奪われ、いずれも自分を忘れさせてしまう行為であるという意味です。

「桜がきれいだ。」「親子で遊んでいる姿がいいな。」

こんなことを考えているとふと、そこには「自分」という人間は存在しなくなってしまっているのではないでしょうか。

岡崎さんなりの読書のメリット

同時に作者・岡崎武志さんは読書のメリットとして「自分がいかに知らないものかを知る」ということを挙げています。

ひとつはっきりしているのは、私の場合、本を読むことによって、自分がいかにものを知らないかを確認できる、ということだ。

自分は知らないことだらけだ、ということが本を通してわかる。

つまり、知らないことを知ることで、はじめて「それを知らなかったこと」に気づくのである。

そして、知らないことを知ることは、つねに気持ちがいい。

 『読書の腕前』より

読書家や勉強家の方なら共感できるこの文。

「そんなに読書や勉強して何が楽しいの?」と言われたら間違いなく

「知る」ということ自体が楽しい

と答えます。

本質は、人は「知る」ことが好きな生き物だと勝手に思っています。

  • 新しいブランドを知った
  • 憧れのサッカー選手を知った
  • 美味しいレストランを知った

どれも「楽しい」と思える行為ではないでしょうか。

ただそれがインターネットを介して知ったのか、書物を通して知ったのか、それだけの違いです。

そのため、読書においてあらすじだけ知るなんて御法度

本を読む楽しさをすっ飛ばして、形骸としての結果だけを得ようとする。

人生の辛酸をなめ、頭に白いものが混じろうかという年齢の人たちが、いまさら「風立ちぬ」のあらすじだけを知ってどうしようというのか。

そこに感じるのは、とにかくいますぐ答えの得られるものを求めようとする拙速主義だ。

マラソンの四十二キロ地点までは車で進み、最後の競技場のトラックだけを走ってゴールインするようなものだ。

『読書の腕前』より

とこの本の最初に語ってるので、相当作者は「あらすじだけ知ろうとすること」が嫌いなんでしょうね。笑

たしかに要約サービスや、レビュー記事がインターネットによって広まる中、本のあらすじだけ知ろうとする人は多いです。

個人的には、それでその人が満足するのなら、「良い」とか「悪い」とかはどちらでも良いと思います。

ただひとつ言えるのは、本を手に取り、愛情を込めて読むことで、その本から吸収できることが増えるのは間違いありません。

要約をみたらその本がどういう本かわかります。

読む前に「読みたい本」か「読みたくない本」か判断できるので非常に良いサービスです。

しかし、要約をみて終わるよりは、要約と読書をどっちも行い、その本全体を理解した方がタメになることは間違いないです。

『読書の腕前』 まとめ

読書の腕前 まとめ
読書の腕前 まとめ

岡崎武志著・『読書の腕前』はいかがだったでしょうか。

世の中に読書についてのノウハウ本はたくさんあるけれど、

読書ってそもそも楽しいもんだよ。

そんなことが感じられた本でした!

この本は正直、本を楽しく読みたい人や本を少々読む方にはおすすめできません。

ですが、「読書家」と言えるような年に何百冊と読む方はぜひ手に取って欲しい本です。

大学受験でいう赤本のような存在です。

本書には他にも

本書の他の内容

  • 本は即効性のないメディア
  • 「本を読む時間がない」というのは嘘
  • 「ツン読」しかありえない
  • ベストセラーの法則

など読書家ならではの、一般論に反した内容も盛り込まれており、非常に読み応えのある本です。

読書を少しでもプレッシャーに感じてしまっている方は、ぜひこの本で心を落ち着かせてみませんか?

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